家族の健康管理もしやすい

 患者の健康管理は看護師にとって重要な仕事であり、見た目や会話の中からさまざまな情報を引き出して健康状態について把握しなければならない。些細な仕草や顔色の変化なども観察し、容態の変化を見極められるベテラン看護師は多くの現場で重宝されている。現場で長く働いているとその観察眼が身につくため、職場だけでなく自宅でもそのスキルを自然に発揮することができるのはメリットだろう。

 家族の様子を見るだけで体調の変化を察することができ、特に体調が悪そうな時でも症状や容態を自分の目で見て判断し、適切な対応を取れるようになるのだ。看護師になる魅力としても良く知られていることだが、実は看護師として病院で働いていると家族の健康管理に対してさらなるメリットが生まれることもある。福利厚生として看護師自身の医療費が職場からカバーされることが良くあるが、その範囲が家族にまで及んでいることも少なくない。全額ではなくとも、医療が必要な時に勤務先で診察を受ければ費用をカバーしてもらえる場合がある。

 また、予防医療については通常は保険適用ができずに全額負担になるが、家族であっても一部を勤務先に負担してもらえる場合があり、健康管理を行ううえで大きなメリットになるだろう。このような福利厚生が得られることに着目し、勤務先を選ぶのも1つの手段だ。家族の健康管理が適切に行えることで仕事にも従事しやすくなり、やりたい仕事に執心できるようになる。